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シロアリ駆除は子どもに安全?プロが薬剤の影響と予防法を解説

シロアリ駆除をしたいけど、子どもや妊婦、ペットがいるから心配という方は多いです。

確かに、1990年代まではシロアリ駆除の薬剤が原因で、いくつかの事故は起きていました。

しかし現在では、シロアリ駆除用薬剤の安全性は高まっており、子どもがいても安心して使用いただけます。

また、薬剤をほぼ使用しない工法もあるため、子どもがいる方はそれを使うのがおすすめです。

記事では、シロアリ駆除薬剤の安全性、薬剤の種類と考えられる影響、子どもがいる方におすすめの工法、そして守りたいポイントまで解説します。

記事を参考に、あなたに合った薬剤や工法を選べるようになってください。

それではさっそく見ていきましょう!

シロアリ駆除の薬剤が危険だったのは昔の話

「シロアリ駆除の薬剤は危険」と認識されている方は多いでしょう。

確かに、独立行政法人国民生活センターによると、1985年以降シロアリ防除による事故が91件報告されているそうです。

6人に1人は治療に1か月以上要しており、のどの痛みや頭痛、吐き気などが駆除中もしくは駆除後に現れています。

このデータだけを見ると、シロアリ駆除の薬剤は人体に有害なものと思われがちです。

しかし、このデータは約20年以上前の、1990年代に調査されたもの。

そのため、1990年代に薬剤による事故が多かったから、今の薬剤も危険とは言えません。

実際に、1990年代に使用された薬剤のほとんどが有機リン系殺虫剤で、特に強力なクロルピリホスが人気でした。

ただ、徐々に有機リン系殺虫剤は、シックハウス症候群などの要因だと考えられるようになります。

そして、2000年には国土交通省管理下のしろあり対策協会が、有機リン系殺虫剤の自主規制を始めるのです。

2003年には、法律で有機リン系殺虫剤の使用が禁止されました。

現在では、人体や環境に優しい薬剤が続々と開発されており、以前ほど薬剤は危険なものではありません。

実際に、植物を枯らさないほど安全な薬剤もあるんですよ。

シロアリ駆除の薬剤が危険なのは昔の話です。

今は、安全性の高い薬剤が続々と開発されており、そこまで気にすることはないでしょう。

シロアリ駆除は100%子どもに安全とは限らない

前の項で、シロアリ薬剤は安全と述べたばかりですが、100%安全とは言い切れません。

安全性は高いと言え、生物を殺虫する威力を持ちます。

数々のテストで安全性が保障されたとしても、それが全ての人に当てはまるとは限りません。

工事当日に体調がすぐれなかったり、子どもやお年寄り、ペットは何らかの影響を受ける可能性は高いです。

具体的にどんな影響が出る?

ここからは、シロアリ駆除をしたときに、起こりうる具体的な影響を解説します。

子どもへの影響

多くの方が気になっているのが、お子さまへの影響だと思います。

特に、赤ちゃんや乳幼児は身体や脳が十分に成長していないため、気をつけたいところです。

考えられる影響は、吐き気やめまい、喘息、脳の発育など。

実際に悪影響が起きる可能性は極めて少ないとはいえ、まず影響を受けるのは小さなお子様です。

お子様がいる家庭では、シロアリ駆除でも配慮が必要となるため、後ほど紹介する予防法を参考にしてください。

妊婦への影響

万が一、妊婦がシロアリ駆除の薬剤を吸い込んでしまえば、胎児に悪影響が及ぶかもしれません。

成人には大きな影響がなくとも、胎児には強力な刺激となる場合さえあるのです。

発育の悪影響となる可能性もあるので、妊婦は特に気を付けるべきでしょう。

ペットへの影響

シロアリ駆除の薬剤は、人間に大きな影響を与えないものが多いです。

しかし、ペットとなれば話は別かもしれません。

特に、魚類や爬虫類などを飼っている方は慎重になりましょう。

イヌやネコなどの哺乳類の場合は、カプセル式の薬剤に気を付けてください。

エサの中に薬剤を入れるタイプのものがあります。

それを飲み込んでしまう恐れがあるのです。

シロアリ駆除で使用される薬剤解説

シロアリ駆除の薬剤は数種類あります。

薬剤によって、特性や人体への影響などが異なるため、ある程度の知識を持っておくといいでしょう。

すると、業者に依頼した場合でも、使用する薬剤のリクエストができるようになります。

カーバメート系

殺虫剤や除草剤などに使用されることが多いです。

シロアリの神経伝達物質を破壊して、殺傷する能力があります。

熱や光に強いため、屋外で使用されることが多いです。

有効成分の1つがシックハウスになる原因として考えられているため、厚生労働省が室内濃度指針値を設定しています。

カーバメート系を室内で使用する際には、換気をしっかりと行う必要があります。

マイクロカプセル化されているものが多いため、お子様やペットの誤飲には気を付けてください。

ネオニコチノイド系

多くのシロアリ駆除の薬剤に含まれている成分。

比較的新しい薬剤であり、人間の他、哺乳類動物や魚などへの安全性が極めて高いです。

世界各国でも使用され、安全性の高さはトップクラス。

しかし、乳幼児や胎児へ悪影響を及ぼす可能性もあるため、少量での使用が推奨されています。

ピレスロイド系

蚊取り線香などにも含まれる成分です。

そのため、持続力が非常に高いのが特徴。

高い即効性があり、シロアリを瞬時に退治します。

しかし、薬剤の量が足りない場合は、シロアリが蘇生するので量には気をつけましょう。

人体への影響は少ないですが、魚への毒性は高いです。

河川付近で使用する場合には、注意してください。

フェニルピラゾール系

極めて高い殺虫効果があります。

緩やかに効果は作用するため、巣にいるシロアリを全滅させるときに用いられます。

殺虫効果が高いぶん、人間や動物への毒性も強いです。

フェニルピロール系

高い殺虫効果があり、緩やかにシロアリに作用します。

細胞の変化を引き起こすため、小さなお子様や妊婦ペットのいる家庭では、細心の注意を払った使用が必要となるでしょう。

ヒノキチオール

名前から想像できるよう、木材の香りがする成分です。

シロアリに対する忌避効果こそありますが、大きな殺虫効果はありません。

そのため、シロアリ予防時に使用されます。

ホウ素化合物

ホウ素化合物とは、ホウ酸のことです。

ホウ酸はゴキブリ対策として有名ですよね。

実は、シロアリはゴキブリの仲間であり、シロアリ駆除に効果的なのです。

それでいて、人間や他の動物に対する安全性が高いのは特徴。

ただし、小さなお子様やペットが大量摂取しないように気をつけなければいけません。

子どもやペットがいるなら、協会認定の薬剤を使用しよう

安全性の高い薬剤でシロアリ駆除をしたいのなら、公益社団法人しろあり対策協会が認定した薬剤がおすすめです。

しろあり対策協会は、国土交通大臣の許可を得て結成された組織。

シロアリ防除講習会を実施したり、業者の認定をしたりしています。

いくつかの活動の中で、特に重要なのが薬剤認定です。

多くの企業が、シロアリ薬剤を開発していますが、製剤は法律で規制の対象となっていません。

つまり、薬剤は製造者や使用者の判断のもと、使用されているということ。

ただ、規制されていない薬剤は安心して使えませんよね?

だから、しろあり対策協会が安全で効果のある薬剤を認定しているというわけです。

審査の流れは以下の通り。

・企業がしろあり対策協会へ認定申請書を提出
・しろあり対策協会が審査依頼を出す
・日本住宅木材技術センターが審査
・審査結果で認定かどうか決定

審査は、効力・安全性・環境への負荷・使用法・廃棄方法を基準に行われるようです。

認定された薬剤には、しろあり対策協会のロゴがプリントされます。

安全性のためにも、薬剤は協会認定のものを使用するのがおすすめです。

ベイト工法なら子どもがいても安心!

お子様やペットのいる家庭におすすめの工事法があります。

それが、ベイト工法です。

ベイト工法とは、シロアリのエサの中に薬物を混ぜ込み、シロアリに巣まで運ばせる駆除方法。

ベイト工法を使用すれば、コロニーにいる全てのシロアリを駆除できるため、イエシロアリの駆除でよく使用されます。

ベイト工法の最大の特徴は、大量の薬剤を使用しないことにあります。

基本的には、シロアリが発生する場所に、薬剤を混ぜたエサを埋めるだけ。

土中に埋めるため、ペットやお子様が掘り起こして、誤飲する可能性も低いです。

また、ベイト工法で使用される薬剤は、シロアリの成長を妨げるもので、昆虫にだけ作用します。

使用薬剤量も、従来の工法と比べて約2,000分の1と限りなく少なく、周辺環境にも悪影響を及ぼしません。

デメリットとしては、効果に即効性がないこと、費用が割高なことが挙げられます。

季節や住宅の広さにもよりますが、一般的に駆除が終わるまでにかかる期間は1~2か月です。

即効性こそありませんが、ベイト工法中は被害を受けることはありません。

何よりも、従来の大量に薬剤をまくバリア工法よりも安全です。

また、土中にベイト薬剤を設置するため、家を傷つける心配がないというメリットもあります。

そのため、以下のような人々におすすめ。

・お子様がいる方
・ペットがいる方
・アレルギーを持っている方
・妊婦の方
・シックハウス症候群が心配な方
・薬剤の臭いが気になる方

ゆっくりではありますが、安全に完璧にシロアリを駆除させます。

薬剤の影響が不安な方は、ぜひベイト工法の使用を検討してみてください。

シロアリ駆除業者に要望はしっかりと伝えよう

多くの方が、シロアリ駆除業者に依頼すると思います。

専門業者は安全な薬剤を使用するでしょうが、気になることがあれば遠慮なく伝えましょう。

あなたはベイト工法を望むのに、業者からは薬剤をまくバリア工法が提案されるかもしれません。

その時は、遠慮なくベイト工法の方がいいと伝え、業者の考えを聞きましょう。

プロなので、理由があってバリア工法を提案したはずです。

もしバリア工法を強くすすめられたのなら、子どもやペットがいる旨を伝えて、使用薬剤に配慮してもらいます。

使用する薬剤と工法を業者と打ち合わせすることが、安全性を保つ秘訣となります。

多くの業者は無料見積もりを行っているので、子どもがいると話してから、複数業者に見積もりをしてもらうのがおすすめです。

見積書が提出されたら、工法や薬剤、値段などを比較して、依頼する業者を決めるといいですね。

薬剤の影響を受けないために心がけたいこと

あまり知られてはいませんが、シロアリ駆除中の正しい過ごし方があります。

どんなに安全性が高い薬剤を使用しても、多量を体内に取り入れてしまっては、害を受けてしまいます。

これから3つのポイントを紹介しますが、どれも体内に薬剤を取り入れないことです。

さっそく、3つのポイントを見ていきましょう。

1.シロアリ駆除中は家の中にいてはダメ!

シロアリ駆除は床下で行われるのがほとんどなので、駆除中は家の中にいてもいいと考えられがちです。

成人なら問題ないかもしれませんが、小さなお子様やペット、妊婦がいる方は駆除中は外出しておくのがおすすめ。

わずかながらも、シロアリ薬剤の成分が空気中に漂います。

微量では人体に影響を与える確率は少ないですが、限りなく0に近づけることが大切。

どうしても外出できないようなら、2階などの作業場所から離れた位置で待機するようにしましょう。

2.洗濯物や食品を出しっぱなしにしない

意外と多いのが、シロアリ駆除中に洗濯物や食品を出しっぱなしにすること。

空気を通して、薬剤が洗濯物や食品に付着してしまいます。

繰り返しになりますが、薬剤の安全性は高いと言えども、殺虫能力があります。

例えば、薬剤成分が付着した食品を、お子様が食べてしまう可能性だってあるのです。

大変危険ですので、駆除が始まる前には、食品や洋服は閉まっておきましょう。

3.駆除後は、徹底的に換気

シロアリ工事が終了したら、家中の窓を開けて換気を行いましょう。

換気の目的は、住宅内の空気に浮遊する薬剤成分を外に出すことです。

また、換気をすることで薬剤の臭いもなくなります。

業者からの指示もあるでしょうが、2~3日間しっかりと換気を行いましょう。

子どもが薬剤の影響を受けたら、どうすればいい?

もしかすると、シロアリ駆除中もしくは駆除後に、住民がひどいせきや頭痛などに悩まされるかもしれません。

薬剤に原因があるのではないかと不安になれば、早めに病院へ行きましょう。

その際は、施工業者に連絡をして、使用薬剤と配合成分を教えてもらいます。

そして、医師にシロアリ駆除をした旨と、使用した薬剤を伝えてください。

そうすることで、診察がスムーズに行われますよ。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます!

現在シロアリ駆除で使用される薬剤は、安全性が非常に高いものばかりです。

そのため、施工場所から離れておく、換気を徹底することを意識すると、大きな影響は受けません。

もしも、妊婦やお子様、ペットがいるなら、少量の薬剤で行うベイト工法がおすすめです。

工事方法や使用する薬剤などは、業者と話し合って決めましょう。

安全にシロアリ駆除ができることを願っています。